路上呑み　streetdrinking

誤解の生まれないように初めに言っておくが路上呑みは良くない。

ただそれは昨今都心で若者達が道先を占拠して呑んでたり公共の広場で
呑み散らかしてゴミ放置で立ち去るそんな路上呑みのこと。

渋谷のセンター街や池袋、新宿辺りの路上呑みは週末に限ったことでは
ない。数はともかく毎夜散見される。

これが田舎の山合や川の畔なら若者の気晴らし宴会でことが済むのだろう。

仕事が終わり夜仲間と集まり呑んで慰労し合うのは良いことだと思う。
サラリーマンが帰りにちょっと一ぱいひっかけて何てなんてもう文化だ。

昨今の若者の路上呑みが忌み嫌われるのは他人への配慮がないからだろう。
野外での、特に地べたでの宴会や会食は多かれ少なかれ部外者に迷惑を
掛ける行為だ。

騒音、臭気、場所の占拠とか、本来何もないところに生まれる物事だから
関係ない人からすれば邪魔でしかない。

でも人々は常識の範疇でそれを見逃し見守る。　外部に漏れる迷惑を
宴会者の常識を信じて許し合う。

呑み会当事者達に他人への配慮が少しでも感じられれば「お楽しみ下さい。」
という気持ちで微笑ましく、お互い様としてその場を通り過ぎる事が出来る。

一方、路上での無法行為や人の通行導線上での宴会は本当に迷惑。
どうにか諌めてやろうかと悪意さえ抱かせる。

酔っている当事者に常識は通じない。それが集団となれば無謀に拍車が
かかる。他者はもう相手にせず見てみぬふりで立ち去るのみ。

夜通しの音楽ゴトが終わった早朝、街のちょっとした空間に、宴の後と
思われる残された缶や袋類の残骸を見かける。

そして早朝から追いかけるようにゴミを片付ける人達の姿も。
街の日常は結局他人の好意によって保たてている。

日常の中に音楽を送り出させてもらってる自分自身こそ、
もっと周りへの配慮に重きを置かなければ、と真剣に思う。