古い話で恐縮だが、学生生活が終わり社会に出たての平成時代初期、
当時のサラリーマンが自分を保つための方法として盛んに言われていた
ことを思い出した。
社会人になったら自分の年代の数だけ「万札」を隠し持っておけ。
・・・というモノ。誰の言葉だったかな??
歳の数ではなく年代。つまり20代なら2万円、30代なら3万円、ってな感じで
会社の机の引き出しにしまっとけ、ということだった。
会社で仕事をしてればいろいろストレスなこともある。人間関係や上司後輩
等との感情の行き違いなんかもある。そんなこんなで心が疲弊した時にその
金でうまいもんでも食べて一人発散して自分を取り戻しまた明日から頑張
ろう! ・・・という趣旨だったと思う。
当時の社会に出たての若者に、これからの辛いバリバリ仕事時代を上手に
乗り切ってもらいたいという大人からのせめてもの天声のつもりだった
のかもしれない。
でも今の時代にそんなモンは通用しないだろう。Z世代はクールだし何より
スマホがありNetでいろいろなつながりも持てて自分自身を確認している。
「親ガチャ」なんて言葉を会話で不通に使う世代が先人の言葉をありがた
がるとも思えない。
ゲームも自身のLiveも、言いたい事や自己アピールだって割と自由に出来る
HowtoやTechnologyがもうすでにあり、イヤ何より現金使用が希少となりつつ
あるのに今更万札持ってってどうすんだ!? ってことだ。
Z世代は彼らなりの正義で彼らの知るknowHowで社会と対峙していけばいい。
では我々薹の立った世代はどうするのか。多分皆趣味や習い事、飲みに
行ったりして自分を保っていることだろう。
で、私事ではやはり音楽。J-PopでもK-Popでも、洋楽でもEDMでもTranceでも
Funkでもいい曲に出会うと今でも感情が揺さぶられる。その感情は
洋楽やK-Popに多いけど最近日本の曲でも「おっ!?」っていうのに出会った。
あまりアンテナを広げる質ではないので 今更かよ! とおりを受けるかも
しれないが「Penthouse」さんの「雨宿り」という曲。
J-PopをJazyにアレンジしたちょっと大人感覚のおしゃれ曲。淡々と1曲を
音楽として周りの空気に馴染ませてセンスのいい詞の単語が気持ちに
余裕を与えてくれる。
前に出ないコーラスも綺麗でVoを引き立たせる存在感がさりげなくカッコいい。
リズムもギターもテクは相当なんだろうけどその力量よりも音使いの上手さが
優先される聴き心地。
いいバンドだと思った。
こういう曲に出会えると普段の生活ストレスなどぶっ飛んでしまう。机の
引き出しに何万円あろうとも追いつかない程の幸福感に満たされる。
そして自分が何をすべきなのか、何に向かうのかを明確にしてくれる。
迷っていた思いも、甘えてた自分も捨て去り、すぐに今のぬるま湯から出て
また本来の自分に戻って戦いたくなる。
音楽はやはりスゴイ。
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