オリビア・ニュートンジョンさん  Olivia Newton-John

多分多くの人にとって彼女の代表作は「そよ風の誘惑」になるんだろう。
彼女の功績、いや存在すら知らない人でも1度は聴いたことのあるはずがこの曲だ。

もともとカントリー歌手として名声を広めた方だが、そのLooksとPopな美声が
音楽ジャンルの垣根を超えさせた。ヒット曲は多くグラミー賞を4回受賞している。

イギリス出身。1948年9月生まれ。その後移住したオーストラリアで音楽活動を始めた。

世に出たのは帰省したイギリスからだったのでUK色の強い歌手との印象もあるが
私の勝手な感想ではあくまでもPopSinger。それもSuperのつくSinger.

私にとっての彼女の代表作は映画「Grease」。1978年の学園物ミュージカル映画。
これをホームステイ先のアメリカのケーブルTVで観た。
当時のアメリカ人には古き良きアメリカの青春映画という印象で人気の映画だった。
ステイ先のご両親が楽しそうに紹介し見せてくれたのを昨日のように覚えてる。

そのころの日本はアメリカへの憧れの強い時代だったので自分としても羨ましさや
カッコよさに釘付けとなりオリビアさんは大好きなアメリカ女優さんになった。
劇中はサンディーという名前だったので今でもオリビアを勝手にサンディー、
サンドラ・ディー、なんて呼ぶことがある。

ラストに上下黒のレザースーツで登場するオリビアさん、いやサンディーが
トラボルタさんと踊りまくるシーンはミュージカル映画の最高峰と言えるシーンと
今も心の金字塔だ。

日本人の自分には出来ない、時代も背景も違う、アメリカとは文化も言葉も違う、
ケンカもできないし、当然モテないし、頭も悪いし、スポーツもダメダメ、
センスも、常識も、勇気も、考え方も、すべてが違う世界を目の当たりにした
東京の腐男子中学生がほんの少し夢を見て顔を上げてみたくなる。。。
そんな映画だった。

個人的にオリビアさんの楽曲として一番好きなのは「Grease」の次の映画「Xanadu」の
サウンドトラックの曲「マジック」。AmericanPopsを意識した最初の楽曲だったかも
しれない。オリビアさんらしいスローテンポのマイナー調の曲だがバラードではない。
俗にいうシブい曲だ。カッコいい。
日本ではこの曲がDiscoで頻繁に掛り、お兄さんお姉さん達が挙って踊ってたんだから
日本のDanceシーン、EDMもまだまだ発展途上だったと今ならわかる。

オリビアニュートンジョンさん、音楽をまだ自分の物ととらえ切れず、純心に感じる
事だけで好き嫌いが言えた時代に、やがて音を創ることに対峙する礎を植え付けて
くれた恩人であり尊敬する偉大な歌手。

絶対に忘れない。

 

(24) Magic / Olivia Newton-John – YouTube

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