日々の雑多に追われて先が見えない 逃げられない・・・Can’t Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる) Boys town gang

 

お盆のこの時期、毎年思い出す。今はそうでもないが当時勤めていた会社は
金融系だったので土日の休み以外は関係なし。世間一般がお盆休みで通勤
電車もガラガラになり街中にも人出が少なくなる。

そんな中でも月のノルマのために顧客を訪問し新規に飛び込み営業し、
金利や株価の動向で一喜一憂する日々が続く。そんな日々が続くと暑さも
あってか自分でも知らない間に気持ちが麻痺してゆく。知らない間に追い
詰められている。怖いのはその感覚が全く分からないこと。


■家族に対する責任


 

■仕事に対する責任

毎日朝出勤し夜遅くまで仕事。たまに飲みに行く日もありながらヘトヘトに
なって帰宅。帰ってきても軽い食事と風呂ですぐ就寝。寝る前に少しゲームや
スマホをいじるくらいで自分の時間はほぼない。それでも翌日の仕事の事を
考えてまた頑張ろう。。。とベットにつく。

もし趣味などあったとしてもせっかくのお休み週末に寝て過ごしているようなら
さらに問題。またルーティーンや時間つぶしででゲームをしてしまっているのも
ダメ! どちらも自身を開放しているのではなく次のノルマへの下準備になって
しまっているだけ。

これを繰り返しているとしたら結構問題。人間は知らないうちにストレスを
貯め込んでゆく。自分自身が解放される自由時間がないと普段の考えや突発
事態に対する的確な判断が出来なくなる。

結果、仕事での好成績も残せずだんだんに落ちこんでゆくことになる。

 

■家族に対する責任

自分がやらなければ家族の生活が立ち行かない、生きてゆけない、など
意識的にも無意識にも一緒にいる者への責任を負っている。それが男であり
主であり、そして親である場合もある。

一人だけなら多少無謀なこともムリもできるが家族がいたら動けないことも
ある。例えば暴漢に襲われてる人や、電車のホームに落ちた人がいても、
自分に何かあったらこの先家族が立ち行かない。。。なんてまず、考えて
しまう。カッコつけすぎかもしれないが本来の自分であれば後先考えず飛び
込んで人助け、なのかもしれないがそれが出来ない。

自分で自身の保身を常に念頭に置いて行動しなければならない。それを勇気と
いう人もいるかもしれないが、家族ある者の責任として常に自分を擁護して
生きてゆく生き方がいつか、辛くなってくる。

■自分に対する責任

自分に地位があったり理想があったりすると、そこから増長しいつの間にか
自分はこうなりたい、こうでありたい、など立派な自分に囚われてしまう。

伝記や本、映画や身近な人を真似て、自分の生き方をその高名さに知らず
知らず寄せてゆく。なりたい理想を信念と思い込み自分をより大きいモノ
に準えてしまい、結局何処かで行き詰まったりボロが出たりする。

そこがまたストレスとなってもっと努力しなければ、もっと頑張らねば、
とさらに自分を追い詰める。責任ある立場にいる場合は、その責任の維持に
も圧し潰されまいと踏ん張ってしまう。

努力の苦しさと、自分の心が悲鳴を上げている苦しさの区別がつかなく
なって、訳も分からず涙がでたりする。
あれ、俺どうして泣いてんだっけ?? なんて自分が自分に問い出したら
もう相当重症という事。

■社会に対する責任

学校や会社は何があっても休まない。どんなに辛くとも絶対に勤め上げる。
給料や報酬に見合うだけの成果は当然。それ以上のモノを献上するのが
社会人というモノ。

ルールや規律にはしっかり従い、正義を武器のように振り回して出遅れた
者を叱咤する。失敗することは悪で成功は当たり前。なので部下や後輩に
花を持たせることはない。

自分が正しい行いと信じて行動したことは誰にも否定はされない。いや
されるはずがない、むしろ褒められ尊敬される。

遅れた者や途中躓いた者、出遅れやドロップアウトは相手にしない。
自分はとことん突き進み成功することが自分の幸いでありそれが世のため
と無法な信念に拍車をかける。

社会的にも人望がある人物と自負しているが、ふと後ろを見ると誰も
いない。家族も友達も。いるのは太鼓落ちと物乞いだけでその先頭にいる
事にやっど気が付く人生。


 

現代社会を生き抜くのは甘くない。人に苦しみを与えられるのではなく
自分で気が付かないうちに自分を圧し潰していることがよくある。

そんなことぁないよ! という人もいるそれはそうだろう。自分が気が
付いてないだけなのだから。

人は生きるだけでも相当の心的ストレスを日々負っている。年と共に
心のひだはすり減って、30過ぎならもう感受性の欠片もなくなっている。

同時に10代の頃のように何かにつけて牙を剥いたその尖った牙先もすり
減って丸くなっているはず。

自分が昔とは変わってきた、疲れてきた、気持ちが上がらなくなった
と思ったらそれはストレス。人間だから生きてゆく上で擦り減るのは
仕方がない事だけど、あの日の心を少しでも取り戻せる方法はある。

それが良質な音楽だ。

少しでも気にかかる人は対処法となるこの音楽を聴いてほしい。

Can’t Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる) Boys town gang

きっと明日も頑張れる。

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